紡毛機のメンテナンスをする日

こんにちは~、先ほどまで紡毛機のメンテナンスをしていたchiguです。


何度かご紹介している、我が家の紡毛機。

東京手織機のもので、二種類あるうちの小さい方。

小さいと言っても大きいけどね。


昨年、スピンドルでの糸紡ぎを始めてから夢中になって、すぐ紡毛機が欲しいなと思った(あれってまだ1年前か!!)。

それを相談したところ、あっという間に美しい紡毛機を譲って頂けた。

夢のように感じたよ、ほんと。「糸紡ぎやりたいの?ほら、やりなさいよ」と何か見えない力に応援されているかのようで。

ちょうど織物教室が少し長いお盆休み中で、休みが明けて教えてもらえるのを待ちきれずにおっかなびっくりあちこち触ってみて、始めちゃったんだっけ。

使い方も何も分からなかったから、本当に手さぐりだった。

そのあと教室に運んで行って、先生にちゃんと教えて頂いて、「これでいいのやら?」と疑問だったことを解消した。

先生によれば、まずは糸になっていれば良い、とのこと。だから、出来ていますよ、と言って頂いた。

それが理想の糸になっていくのは練習しかないし、理想の糸がどんな糸なのかは、紡いだ糸を使ってみないと分からない。

だからとにかくたくさん紡いで、その糸をちゃんと使うこと、と。


それからせっせと糸紡ぎをしてる。なかなか織れるくらいの糸を紡ぐのは時間がかかるけど、その全部の工程がすごく面白い。


で、今日の本題。

たまにあるんだよね、紡毛機の調子がイマイチだな~ってこと。撚りは入りにくいのに引きは強いとかさ、なんか変な音がするな~とかさ。

だいたいは丁寧に調整すればスムーズになることが多い。参考までに過去記事↓。

で、今回はガタつきとたまに不穏な音と、そして何よりスムーズじゃない!ペダルが不自然に重くてその割に撚りが入りにくい。結果、作業が遅々として進まない。初めてペダルを踏む足首に違和感を感じた。

これはおかしい、どういうこった!何度か調整してみたけど、どうもうまくいかないな。

というわけで、思い切って外せる部分は外して全体的にメンテナンスすることにした。

そうは言ってもやり方が分からん。どこを外して良いのかも分からん。

こういうときは、簡単に外せる部品は外してOK、そうじゃない部分はそもそも外すなってことだろうから外さない、という安易ルールで進める。


ボビンや動輪を外してみる。ほとんどの部品は木製ですごくきれいに出来ているのだ。

ネジや金具は極力少ない。

必ず見に来る白チワワのちびナナたん…。


実は紡ぎながらずっと気にかかっていた部分があって。それは動輪と本体の接地部分。回転で塗装がはがれてぽろぽろ落ちてたんだよね。

この塗装はがれのゴミや入り込んだ埃なんかが悪さしてるんじゃないか…なんて。


というわけで、全体をきれいにふいてから、この部分は念入りに掃除。

塗装くずをきれいに落としたら、ロウを塗りこむ。

よしよし、なんか全体的にきれいになったぞ!


もとに戻すのは簡単。で、ボビンと動輪の位置関係を再度調整。

さあ、どうだ!


すごくドキドキする。うまくいったのやら。

で、ヤクの続きを紡いでみた。


いや~、もう、すごく好調。さっきまでのはなんだったんだって。

いや、これがこの子の本来の姿よ!って感じか。

撚りの入りが悪いから高速回転にしてたけど、快調すぎてそれじゃ早すぎるんで中くらいに調整し直すほど。

静か、スムーズ、自然な撚りの入り方と引き。よっしゃ~!


こう書くといかにもメンテナンスで紡毛機が良い子に生まれ変わったように読めるけど、正直あんまり関係ないかもね。

一度ばらしたから、ボビンと動輪の位置関係も丁寧に見直して、バンドの調整もしっかりし直して、そういったことがうまくいったのではあるまいか。

まあなんにせよ、気になっていたところをきれいにしたのは気分が良い。ひょっとしたら不調と関係あったかもしれないし。

何より、せっせと世話してあげたことで、紡毛機が機嫌良くなったのかも知れん。

大事にするからさ、これからもひとつ頼むよ、紡毛機さん。

chiguのアトリエ自由帳

手織り・手紡ぎ、そしてオートクチュール刺繍を手掛ける作家chiguのブログです。

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